雑草でお茶を作ってみた

暖かくなってくると恐ろしい勢いで蔓延る雑草群。
そのうち何種類かはお茶に利用できるらしい、ということで
実際に作って飲んでみました。

まずは材料集め。
わんさか生えてます。

いろんな種類の雑草たち。

今回試してみたのはこちら。
左からヤエムグラ、ミドリハコベ、スギナ、カラスノエンドウ。
ミドリハコベとカラスノエンドウは毎年むしゃむしゃ食べてるので抵抗ないですが
ヤエムグラとスギナは未知数。どんな味がするんでしょうか。
この後は陰干しします。

ちょっと不安だったので後日ヨモギも追加。
草餅に使うくらいだしお茶にしても旨かろう。

2週間後、こんな感じになりました。
ミドリハコベが乾きにくくて2週間かかりましたが
他のものは1週間で十分乾いてました。
ヤエムグラは早くも何だか良い匂い。
スギナは植物とは思えない生臭さを発しています…。何だこれ。

その後は焙じていきます。
ハサミで細かくして…

焦げない様にかき回し続けます。
使わないテフロンのフライパンがあったのでそれを使いましたが
ホーローや土鍋で焙じるのが良いらしいです。
金気を嫌うとのこと。

で、良い色になって香りが立って来たら終了。
これはスギナですが、焙じる前の生臭さが嘘の様に良い香り。

できた5種類の雑草茶。並び順は同じです。

では実際に飲んでみます。
今回は煮出さず、急須で4分淹れてみました。
湯呑み1杯分のお湯にティースプーン2杯の葉を使用。
かなり濃いめのはず。
色の差は材料によるものか焙じ方によるものかは不明。

まずはヤエムグラ茶。今回の中で色が一番濃い。
ちょっと紅茶を思わせる様な香りにイグサの匂いを混ぜた様な感じ。
良い香りと言って良いはず。
甘みは結構感じます。普通に飲める、というか旨い。
本当かどうか分かりませんが、ヨーロッパではクリーバーズという名前で
ハーブティーとして飲まれているそうな。

続いてミドリハコベ茶。湯呑みに残っているのは種です。
いわゆる草っぽい匂い。焙じ方が悪かったか。
癖はないけど特に旨みも感じず。ごく弱い酸味があります。
苦労してお茶にするくらいなら普通に食べた方が良い、という感想。

次はスギナ茶。
ヤエムグラと味のベクトルは同じに感じました。
ヤエムグラに比べると少し香りは控えめ、渋みは少し強め。
何故か飲んでるうちに海苔っぽい香りを感じ始めました。

カラスノエンドウ茶。
さすがマメ科、豆自体は入ってなくても豆っぽい香り。
香ばしくてコクも感じます。
違和感なく美味しく飲めます。

最後にヨモギ茶。
焙じてもヨモギの香りは健在。
糖分が多いのか香ばしい香りが乗ります。
やや苦みはあるけど安心して飲める味。

というわけで、概ね満足できる味でした。
多分ですが、美味しく作るコツは陰干しでしっかり乾かすことと
しっかり焙じること。どちらも不足すると青臭さが残りそうです。
今回は味がみたかったので一種類ずつで飲んでみましたが
何種類か混ぜたり、普通の茶葉に混ぜたり、
穀類を煎ったものを混ぜたりすると美味しく飲めるそうです。

また、雑草を摘む際は種類の同定ができていること(毒草の混入を避ける)、
清潔で薬物残留の心配がない場所で摘むことが大切だと思います。
自作のためどんな影響があるか分かりませんので
お子さんや妊娠中の方は避けた方が無難かもしれません。
お試しの際は自己責任でどうぞ!

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